Google順位とクリック率(CTR ※Click Through Rate)について色々言われていますが、様々なジャンルでサイト作成を続けてきて… 何となく相関関係が見えてきたので、一度まとめてみました (・∀・)
Google順位とクリック率の関係
数値が変わる4つの主な原因
一般的に言われている数値と自分のサイトの数値がどうも一致しない…
それもそのはず。Google順位とクリック率(CTR)は作成しているサイトによってかなり変わってきます。
しっかりと数値で検証したわけではないのですが、多分この4つが主要因なんだろうなーというポイントをまとめました。
タイトルとMeta Descriptionの影響
Googleの順位が高くても(例えば1位だったとしても)タイトルとMeta Descriptionが魅力的でなければクリックされる可能性は低くなります。
特にライバルがヘボいキーワードの場合には、タイトルやMeta Descriptionを磨き込んでいなくても上位表示されてしまうので(ライバルがサイトの内容は薄いものの、タイトルとMeta Descriptionを磨き込んでいた場合には特に)、
上位表示されてるのにクリックされない(T_T)
という状況になってしまいます。
ジャンルの影響
狙っているキーワードのジャンルによって、
- とりあえず目についたものをすぐにクリックする(ジャンル)
- しっかりとタイトル・Meta Descriptionをみてクリックするかどうか決める(ジャンル)
があると思います。
ネットリテラシーが高い人たちが検索するキーワードの場合には、検索結果をしっかりと確認しながらクリックするサイトを選ぶ傾向が高いと思いますし、
逆に、ネットリテラシーが高くない人たちが検索するキーワードの場合には、とりあえず上位サイトがクリックされる可能性が高いような気がします。
そのため、クリック率が検索順位に連動しやすいジャンル(キーワード)と、必ずしも連動しないジャンル(キーワード)がありそうです。
競合サイトの影響
どんなに順位が高くても、タイトルとMeta Descriptionを磨き込んでいても、ライバルサイトがもっとタイトルとMeta Descriptionを磨き込んでいたら自分のサイトがクリックされる可能性は低下します。
ライバルが強豪ぞろいかどうかというのはジャンルにもよる話なので他の項目とも関連するのですが、競合に強いサイトが乱立しているとクリックされる可能性は低くなる傾向にあるのは間違いありません。
季節変動
最後のポイントは時期の影響(季節変動 seasonal effect)です。
一例ですが「クリスマス レストラン」と検索するユーザと検索意図を推測すると、
半年以上前に検索する人の置かれている状況(その年のクリスマスのレストランで何をしたいのか?)と、10月〜12月上旬に検索する人の意図(なぜ「クリスマス レストラン」と検索したのか?)は違うはずです。
前者の場合(半年以上前に検索した人の場合)には、かなり重要なイベントの場所としてリッチでゴージャスなレストランを探している可能性が(相対的に)高くなりますし、後者の場合にはカジュアル色が高くなりそうですよね(*´ω`*)
このように同じキーワードであっても時期によって検索する人たちの意図が変わる(クリックされるサイトも変わってくる)可能性があります。
つまり不確定要素が(ご紹介した4つ以外も含めて)色々とある中で、Google順位とクリック率が安定している訳がないのです。
そのため(時期も考慮した上で)Google順位とクリック率(CTR)の関係は自分のサイトで検証するしかないのです。
そこで数か月前から順調にアクセスが増えているこのブログでGoogle順位とCTRを検証してみました!
分析していて気づきました。私この分野が大好物です(笑)
※グラフを作りながら元データのスクリーニング作業を繰り返していたのですが…まじで楽しい (・∀・)
表示回数10回以上で分析してみた
いくらでもマニアックなことを書きたい衝動をぐっとコラえて(笑)大雑把に解説すると…
月間表示回数10回以上のキーワードを対象に分析した結果がこちらです。
縦軸:Google順位
横軸:クリック率(CTR)
を並べています。
このモデルに基づくと、
- 1位と4位の間で2倍のクリック率の開きがある
- 2ページ目(16位くらいまで)にランクインすればクリックされる可能性はある
ことが分かります。
マーケティングリサーチ(データ分析・統計解析)の世界では常識ですが、設定したモデルによって得られる結果は全然違ってくるため、あくまでもこちらのモデルの想定の結果であることはご了承下さい。
R2は0.33
相関係数に詳しい方向けの補足ですが、こちらのモデルの相関係数は0.33(あまり強くない)です (^_^;)
こちらのblogでは様々なジャンルについて好きなことを書いている上に、ライバルが強いキーワードも弱いキーワードもゴチャ混ぜです。月間検索回数が膨大なキーワードを設定している記事もあれば、検索回数なんて0に近いのに好きだから書いている(完全自己満足の)記事もあります(笑)
そんな統一感のない記事群を全て一緒にして近似曲線を設定しているにも関わらず相関係数が0.33あるというのは「むしろある程度信頼できるんじゃないか?」とすら思えます(^_^;)
はい。単なる自画自賛です。流して下さい(笑)
表示回数10回以上+10位以内で分析してみた
モデルが1つだけだと信用ならないなー
と(自画自賛しておきながらなんなんですが(笑))先ほどの条件に「Google順位がTOP10以内のキーワードに限定」して分析したのがこちらのグラフです。
こちらのモデルでは9位以下は誰もクリックなんてしないよ (-。-)y-゜゜゜という残酷な結果になりました。
完全に主観ですが「すぐに探している情報を見つけたい」ジャンルの場合には、こちらの結果のほうが納得感があります。
理由は、感覚的ですが(特にライバルが強いジャンルの場合には)TOP5にランクインしなければそもそもクリックされないからです。
R2は0.4
こちらも相関係数に詳しい方向けの補足ですが、このモデルの相関係数は0.4です(※0.4でもまだまだ低いですよね)
先ほどのモデルよりは高くなりましたが、まだ誤差が高い状況です。
(私のように統計分析が大好物な方に向けて)更に補足すると、今回の分析に使った元データはこちらです。
縦軸がGoogle順位、横軸がクリック率(CTR)なのですが…
「そりゃー R2が0.5下回るわけだ…」
という分散具合です(笑)
「こんなに分散してるのに横軸と縦軸の2つだけで相関とるのおかしくない?」
と気づいた方、仰る通りです (^_^;)
結論:Google検索順位とクリック率について
結論は…
- 自分のサイトで分析してみないと本当のところは分からない
- どのモデルを信用するかで予測結果は変わる
- いづれにせよ1位を狙うのが正解!
という当たり前の結果でした。
統計的にサンプル数が増えるとモデルの正確性が上がる(今回のケースの場合には、キーワードが増えるとモデルの正確性が上がる)はずなので、今後も一定期間ごとに同じように分析してみます。