陰謀論と選民意識と愚民思想

陰謀論と選民意識と愚民思想

本を読んでいて、久々に理解不能な刺さり方をしました。

「自分の人生にとってとっても大事なことが書いてある!」(๑•̀ㅂ•́)و✧

ことは直感的に確信しているのですが、

「どこにどう刺さるのかさっぱりわからない」(๑´ڡ`๑)

という消化不良になっています。

 

とはいえ、パーツが揃ってくれば全体像が見えるジグゾーパズルみたいなものなので、今の時点で頭が擦り切れるほど考える必要はないはずなのですが、折角の貴重な機会なので、頭の中の思考プロセスを文章に残してみます。

 

root cause分析が大好物すぎる

私にとって「因果関係を解き明かす作業」は食欲と同じレベルで生きていく上で必要なことになっています。

良いとか悪いとかいう次元の話でもなく、「理系らしいスキルセットだよね!」と共感を求めたいわけでもなく、物心ついたときからこういう性格なのです。感覚的には「誰に言わるわけでもなく、気付いたら勝手にしている自分を発見する」という表現がぴったりきます。

 

私にとっては、因果関係を解き明かす作業は、お腹が空いたら無性に食べ物が食べたくなるというのと同じレベルの衝動を伴います。

この思考のスイッチを入れっぱなしにすると「自分なりの結論が出るまで考えが止まらなくなる」のですが、それこそ寝ている間も考え続けています。(経験したことがない人には意味が分からないと思いますが(笑)、翌朝起きたら答え出てたりします)

若い頃は(良くも悪くも)外部からスイッチ押されることが多かったのですが(笑)、ある程度の年齢になってからはスイッチのON・OFFは自分の意思で決められるようになりました。自分の人生の選択を自分で出来るようになったということなのかもしれません。

といっても一度スイッチ入れてしまうとOFFにするのはとてつもなく大変な作業なので、

「このテーマはスイッチONすべきなのか?OFFにすべきなのか?」

という判断を瞬間的にしています。自分の人生にとって重要じゃないことのためにスイッチ入れるなんて勿体ないので。

 

更に、歳をとったおかげで(笑)、頭の中で熟成させるという芸当もできるようになりました。

考えている内容に(自分なりの)結論が出るまでは他のことは考えられないというシングルタスク型のプロセッサーから、マルチタスクプロセッサーになったような感じです。

メイン作業の邪魔にならないように、バックグラウンドで最低限のCPU使用率とメモリ容量でアプリのアップデートをするOSに近いかもしれません。この機能のおかげでメイン作業が滞りなく進んでくれます。

 

実際に頭の中で起こっていることを紐解いていくと、

「あれ?なんかこれ…気になる」

ということがあると、とりあえず頭の中に入れておいて、「答えが出るまで」もしくは「追加情報が出るまで」頭の中で寝かしておきます。

…と書いていて気付いたのですが、これ(思考の対象は個人ごとに違いますが)誰でもやってることかもしれません。確か脳科学者の本にそう書いてあったような気が。

そういう意味では、私の場合には「root causeを見つけること(もちろん自分に強い興味があることに限る)」ことが思考対象なのがオリジナリティーなのかもしれません。

 

なぜこんな長ったらしい自分解説をしているかというと、

こういう前置きをしておかないと、この後の話が意味不明過ぎるからです(笑)

 

本を読みながらしていること

以前の記事でも書きましたが、私は気に入った本は何回か読み込む主義です。(ただし、全く新しい分野の知識を得るために読んでいる場合には今回ご紹介しているような読み方はしません)

大体1周目は急ぎ足で(読む価値がない本に時間を奪われないための)スクリーニング作業に充てていて、2周目以降から真面目に(?)時間をかけて読み込みます。

そして刺さった文章は以下のパターンに分類しているような気がします。
(特にルール化してるわけではないのですが、多分どれかをしています)

Plan A) 自分の経験に照らし合わせて抽象化(と具体化を行ったり来たり)

Plan B) 他人の言動に当てはめてその人の行動原理を理解
(同時に自分の感情と向かい合うという作業もしてます)

Plan C) 何が刺さったのか分からないので脳内バッファリング
(=後回し)

こんな作業をしながら読むので、一冊の本を読み終わるまでに信じられない時間がかかるのですが(笑)、逆に考えると、消化吸収までまとめて済ませてしまうので、読んだ本が自分自身の一部になっています。

もちろん、自分に都合よく解釈して血肉にしているので、作者の意図した通りに取り込んでいるかどうかは定かではありませんし、そもそも論で言えば(正解が書かれている教科書読んで勉強中の学生という立場ではないので)作者の意図なんて知ったことではないのです。

 

こうやって書いていて気づきましたが、私が本を読む理由は

「新しい知識を吸収したいから」

では恐らくなくて、

元から自分の中に存在している

「分かった気になっていることを見直したいから」

「どうしても解けなかったパズルを解きたいから」

という欲求に根ざしているようです。ここだけ見ると哲学者っぽい(笑)

※そういえば、ストレングスファインダーでは「着想」と「分析思考」がTOP5に入っていて、「内省」もTOP10に入ってました (^_^;)

 

陰謀論と選民意識と愚民思想

たまたま縁があって図書館で大人借りした著者の本に刺さった箇所がありました。

陰謀論を語る人々は、選民意識を抱いている。この部分は、昭和の時代から変わっていない。

彼らは、自分たちが一般人の知らない情報にアクセスしており、ふつうの人間がたどり着くことができない洞察を抱いているという共犯意識のようなもので結びついている。

結局のところ、
「マスコミが一般人を洗脳している」
という主張は、

「オレ以外はみんなバカだ」
と言っているのと同じことであり、その種の陰謀論を共有している人たちは、なによりも愚民思想によって連携している仲間なのである。

〜引用〜「もっと地雷を踏む勇気」 小田嶋 隆

という部分です。

 

陰謀論も選民意識も愚民思想も(「思考停止してる」という本質的な点を除けば)嫌いなわけではないので、自分自身の経験や考え方に刺さっているような気もするし、

◯◯さんとか△△くんに当てはまると思って刺さったような気もするし、

その両方のような気もするし、どちらでもないような気もします。

要するに「なんで刺さったのかさっぱりわからない」= バッファー行き決定(Plan C)

になりました。

 

そしてPlanA, B, Cで悩んだこのプロセスも言葉にして残しておかないといけないような感覚を感じたので、恥ずかしげもなくブログに書いています。

 

いつか謎が解けたら続きのエントリーを書きますね(笑)

 

 

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