来年こそ!そう思い続けた結果… 父の死で痛感した「親孝行の一番のタイミング」とは?

来年こそ!そう思い続けた結果… 父の死で痛感した「親孝行の一番のタイミング」とは?

 

2013年2月1日。職場で仕事をしていた私に母から緊急の連絡が入りました。

「父が倒れ、救急車で運ばれて意識不明の重体」と聞き、職場に事情を話してすぐに早退させてもらいましたのですが、その後回復しそうに見えた父はその翌日に息をひきとりました。

この数年前から父はパーキンソン病と戦っていたため、いつかその日が来ることは分かっていました。亡くなる2週間前に父の歯医者の治療に付き添っていたときも、父も長くはないこと、近くない将来のいつかにその日が来ること、は分かっていました。でも2週間後に本当にその日が来るとは全く思っていませんでした。

大学を卒業後、会社員として忙しい日々を過ごしていた私は、父のために休みをとって一緒の時間を過ごすことよりも、自分の時間を確保することを優先しすぎていました。「いつかは父のために時間を使いたい」と思いながら「それは今日ではない将来のいつか」だと思っていました。後回しにし続けたのです。

 

私が社会人になったとき、父は働いていた会社を定年退職して比較的自由な時間をもつ健康な人でした。今から振り返ると、この時期にこそ親孝行をする最高のチャンスだったのですが、当時の私は自分自身のことで手一杯で父との時間を大事にしていませんでした。その後も転勤や留学のタイミングで父を連れだそうとしつつも「家でゆっくりしたい」という父を強引に連れ出してまで干渉しようとはせず、いつか、自分が落ち着いたタイミングで親孝行をすればいいやと思っていたのです。

そうやって10年以上の月日が経ち、父が亡くなって初めて、二度と取り戻すことが出来ない時間を心の底から後悔しました。

明日とは「いま」なのです

明日とは今

「姉ちゃん!明日って今さ!」というのは『ジョジョの奇妙な冒険』に出てくる名セリフですが、大切な人との時間で大事なのは、過去でもなく、実は未来でもなく、今であることが多くあります。

「いつかやろう」、「今度やろう」、「そのうちきっと…」と先延ばししていることはありませんか?

自分にとって大事でないもの、優先度が低いものであれば、後回しにすることが正解です。でも本当に大事なこと、大切なひとに限っては「いつか=今」なのです。「今度」も「そのうち」も「今」です。

父の死でやっとそのことに気付いた私は、その年の後半から1年に1回は母と一緒に旅行に行くことにしました。2013年は「札幌から神奈川の実家までレンタカー乗り捨ての旅」、2014年は「倉敷観光の旅」、そして2015年は石垣島弾丸ツアーです。

このサイトを訪問されている皆さま、大事なこと・大切な人との時間こそまだ間に合う今のうちに意識的につくって下さいね。

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