私の今の仕事はPCデータがないと終わってしまうため、普段は1週間に1回、旅行中はもうちょっと頻繁にバックアップを取る習慣があります。
MacbookAirを使っていることもあり世界中どこでデータが消し飛んでも(最寄りのAppleStoreで修理出来れば)バックアップデータから復元することができるからです。
そのため私は定期的に大容量HDDを購入しています。
昔は256GBとかでも十分に大容量だと思っていたのですが、1年前に購入した我が家の最新鋭HDDは2TBです。(旅行用のポータブルHDDは1TB)
いつもHDDを購入するたびに「こんな大容量必要ないんじゃないか?」と思うのですが、ビットコスト(TBあたりのコスト)がスケールするちょうどいい容量を購入したら…前回は2TBになりました。
ところが…この記事を書いている2015年12月現在では、3TBのHDDが1万円で買える時代になってます(※価格.com調べ)。
私のMacbookAirは512GBのSSDを搭載しているので、容量満タンだったとしても6回分はフルバックアップが取れる計算です。
素敵な時代になってきました(笑)
家中の本だけでダンボール6つ!
昨年の7月に家賃が安い物件に引越ししました。身の丈にあう家賃にするための引っ越しです。
引越し前後の容量比はおよそ60%。荷物も4割は減らさないと計算があいません(笑)
そのため引越前に大量にモノを処分したのですが、その中で1番容量が大きかったのが書籍です。
(ちなみに2位が洋服、3位が食器でした)容量にしてダンボール6箱分もありました。
本棚に奪われる居住空間。だから部屋が狭くなる
引越前の部屋では、2mx2mの本棚が本と書類(と漫画)に占領されていました。
「もしかしたら将来使うかもしれない!」という書類。
「きっといつか開くかもしれない」本。
「何度も読み込んだけどまた読みたいと思っていた」本。
なかなか捨てられず、ついつい溜め込んでしまった結果… 気付くと本棚まるまる1つ分の容量になっていたのでした。
同じ大きさの部屋に暮らしている場合、当たり前のことですが、モノが少ない方が居住空間が広くなり、ゆとりのある生活になります。
引越し作業を終えた前の部屋を眺めたときも「この部屋こんなに広かったんだ!」と痛感しました。
家具と荷物(の量)のせいで狭く感じていただけだったのです。
多くの人にとって断捨離で真っ先に手をつけるべき大物は本なのではないでしょうか?
引越し代も凄いことに!
居住空間が狭くなることに加えて、引っ越しの際の料金もかなり変わります。
本はかなりの重量級アイテムなので、6箱分も加わると当然その分だけ引越し費用も増加します。
処分しないかぎり、今後も引越しをする毎に同額の費用が発生してしまうのです。
再び開かれることがあるかどうかすら怪しい本のために…
160年分の本がHDD1つに収まる時代
最初にお伝えしたとおり、いまは3TBのHDDを1万円で購入できる時代です。
本1冊をPDFにした時の容量を50MBとすると、3TBののHDDならば6万冊分格納することができます。
本を1日1冊読む人であっても1年間で読めるのは365冊。
6万冊というのは160年分の読書量です。それだけの本がHDD1つに収まってしまうのです。
家中の書籍・書類が全てなくなったら…部屋がとっても広くなると思いませんか?
電子化のススメ
手っ取り早いの方法は、家中の書籍・書類をスキャンしてしまう方法です。
私はこの方法でダンボール6箱分を全てHDDに入れてしまいました。
そしてその後に購入した本も(雑誌・漫画系は)全て電子書籍で購入しています。
本当は本も含めて全て電子書籍で購入すればいいのですが、私は初回は「紙の本でマーカー引きながら読みたいタイプ」なので、紙媒体で購入することもあります。
いずれにせよ最終的には必ず電子化(スキャン)してiPadで読むようになりました。
iPad Air2なら本1冊の重量とほぼ同じ重量なので持ち歩く際にも負担になりません。そして過去にスキャンした全ての本をいつでも読むことができます。
更に様々な雑誌の新刊を流し読みするためにドコモのd-Magazineというサービスにも契約しているので、iPad1台持ち歩くだけで実に多くの本・雑誌にアクセス出来るようになりました。
そして大好きな漫画も躊躇なく電子化しました。漫画サイズであればスマホでも十分に読めます(*^_^*)ふらっと立ち寄ったカフェ、ランチの合間、電車の移動時間、待ち合わせ前の空き時間…さまざまなスキマ時間を本当に自分がやりたいことに費やすことが出来るようになりましたが、これは「何でいままでやらなかったんだろう?」と驚くレベルの時間の使い方の変化です。
お手軽自炊なら自炊業者に
紙媒体の一括整理でもっともお手軽なのは自炊業者に依頼することです。
「自炊 代行」で検索すると、1冊100円〜(大きさ・冊数・カラー・文字認識(OCR)有無によって値段が変わります)郵送すればPDFにしてくれる代行業者が数多くあります。
そもそも本の冊数が多かったり、通常料金に収まらない本(大きさ・カラー等)が多いと実際には高くつきますが、ダンボールで送ってしまえば電子化できる(お金の力で解決できる)という点で選択肢の1つになるはずです。
裁断機+スキャナーが長期では安上がり
もう1つの方法が「自分でスキャンする」方法です。この方法は「自炊」とも呼ばれていますね。自炊のいいところは
- 専門書などでも対応できること(フリーサイズ)
- 白黒でもカラーでも手間はほとんど変わらないこと
- OCR(文字認識)つきでスキャンできること
- プライバシー満載の書類も電子化できること
です。そして裁断機とスキャナーを正しく選べば、自炊作業もかなりラクチンです。
オススメの裁断機
特にハードカバーの本を裁断する場合には、安かろう悪かろうの裁断機は避けたほうがいいです(相当手間がかかるようですよ)。
私も購入前に相当悩みましたが、自炊経験者たちがイチオシしていた高級裁断機(DURODEX 200DX) を購入しました。
正直かなりいい値段しましたが… 結論からいうと「これ買ってよかった!」と今でも思っています。
「裁断時の切れ味」「フリーサイズ対応」「同時裁断枚数」「裁断ラインがレーザーで見えること」の4点がピカイチの一品です。
将来買い直す気が全くない(私は一生モノだと思っています)ことを考えれば思い切って購入してもよいと思います。
オススメのスキャナー
そして裁断機以上に機種を選ぶべきなのがスキャナーです。
購入時にネットのレビューも熟読し、量販店の店頭でも吟味しましたが、私にはScanSnap以外の機種は考えられませんでした。とにかく購入者の満足度が群を抜いて高かったからです。
ScanSnap iX500は家庭用サイズでありながら業務用クラスのスピードで両面スキャンできる衝撃のスキャナーです!
更に(いまどきのスキャナーらしく)Wi-Fi経由でもスキャンできますので、スキャナー本体も好きな場所に配置できることもポイントが高いです(そもそもPC近くに設置する必要がありません)。
吟味したい方は私と同じように量販店回って確認してみて下さいね。(調べるのが面倒な方はScanSnap1択でも大丈夫です)
保管している本の9割は2度と読まれることはない
あくまでも私の経験談ですが、本棚にしまいこんでいた本の9割以上は「その後に1度たりとも開きませんでした」。いつか必要になった時に、いつでも読めるようにという「安心感」のためだけにただ並べられていたのです。
でも、必要なときに読めるようにすることが目的なのであれば、
「タブレットに入れて持ち運んだほうがよくないですか?」
「必要じゃない時にも場所とってるのおかしくないですか?」
「本がおいてあった場所には、代わりに家族の写真を飾ったほうがよくないですか?」
数十年後に「いっぱい本を貯めこんだけど結局読み返すことなかったなー」と気付いた頃には、もう重いものを持てない年齢になってしまっているかもしれません(笑)そうなったら自炊どころの騒ぎじゃないですよね。
そうならないためにも、少しずつ家中の書籍・書類を電子化していって下さいね。
おまけ(Scan Snapの動画)
スキャン速度が伝わる画像があったので気になる方は御参考までに(ネットで拾った知らない人の動画で恐縮です(^_^;))