異端児たちがイノベーションを起こす

異端児たちがイノベーションを起こす

ご縁に感謝

前回に続き、久しぶりにお会いする方々と刺激的な時間を多く過ごしました。

先月から今月にかけての2ヶ月は多くの気付きを頂きました。お会いした方々と御縁に深く感謝いたします。

「考え尽くして自分の中で答が出ている」範囲を外れるということ

(特に前職関係者の方々には超がつくほど優秀な方が多くいるため上を見てしまうとキリがないのですが)世間一般に照らし合わせると、私はとてもロジカルな考え方をするタイプです。

普段の言動から関係する人達の思惑(インセンティブ)を推測して、彼らの手の内のカードを可能な限りよみ、その後の場の流れを予想するということを、あまり苦痛を感じることなく自然に行います。(私よりも得意な方々からすると「お前の予測なんて甘すぎだ」と思われてますがw)

このような(悪くいうと頭でっかちの)私のようなタイプの方に共通するのは、普段から考えまくっていることに関しては脳内シミュレーションの中にある(想定内の)反応には新鮮味を感じないことです。やっぱりそうだよねー。わかるわかる。だよねー。という反応(確認作業)にしかなりません。

逆の立場で(相手の立場で)考えると「相手が既に考え尽くしている範囲のコメント」しか出来ていない場合には相手の方から時間をもらっているだけの価値を提供できていない、ということにもなります。この2ヶ月間でお会いした方々との時間で感じたのはまさにここの部分です。

「それ今まで考えたこともありませんでしたが、仰るとおりです!ありがとうございます!」という目から鱗のTakeをいっぱい頂いた一方で、相手に同じレベルのGiveは全く出来ませんでした。

人格者の方々が多かったため二度と会ってくれないということはないと思いますが、普通にビジネスのお付き合いでお会いした方であれば「こいつと同じ時間を過ごすのは時間の無駄」という烙印を押されて当たり前の状況。

普段からよくお会いしている方々に対してまで同じスタンスで接するのはさすがにやりすぎだと思いますが、私に対して素晴らしいコメントを下さる方々には(せめて私が頂いた分と同じレベルで、いい意味で予想外の)コメントをしなくちゃと痛感しました。

 

本を読んだだけで考えた気分に浸るのは間違い

本の読み方でも違いは出ます。よく言われていることですが「いっぱい本を読むこと=いっぱい考えている」ではないと私は思います。

理由はシンプルに、

「この人は凄い。敵わない」と感じる方のほぼ全員が多読家ですが、

多読家の方の中には「何いってるの?そういうあなた自身の普段の行動は真逆じゃない?」と感じる方もいるからです。(集合論で表すと「多読家 ⊃ 凄い人」という関係だと思います)

と批判しておいて…ですが、私自身も頭でっかちの評論家にならないように読書中に刺さる文章に出会った時には一度読むのを止めて、

  • なんで刺さったんだろう?(自分のどこに刺さったんだろう?)
  • 普段の思考の癖はどうだったっけ?
  • 次に同じような状況になったら今度はどうしたいんだろう?

と脳内シミュレーションを廻すことにしています。

そのため良書に出会った時には読書スピードがとても低下します。2ページ読んでは30分考えて…とかになるのでスピードが落ちるのは仕方ないと考えて、そこまで自分に気付きを与えまくってくれた作者に感謝するようにしています。

なぜこんなことを書いているかというと… 久しぶりに村上龍のエッセイを読んだからです。

この人のエッセイはところどころ無茶苦茶刺さるので愛読しているのですが、今回刺さったのはこちら。

うまく説明できないけれどとにかくこの作品を世に送り出したい、この作品を商品として完成させるためにはあらゆる努力を払う、そういったプロデューサーの「異様な情熱」が、映画や音楽や出版の市場を切り開き、大ヒット商品を作り出し、結果的に大きな経済効果を生み出してきた。
… 偏愛は、欠落と過剰の隙間に発生する。この世界にも自分にも大切な何かが決定的に不足しているという誇大妄想的な思いと、その欠落感を埋めようとする果てしなく過剰な思いを交錯させながら、プロデューサーは市場に挑戦する。

そう。そうなんだよね。

良く言えば「情熱」、悪く言えば独りよがりの「誇大妄想」なんだよなー

と100%同意。

同意したものの(プロデューサーという立場ではありませんが)誇大妄想全開の異端児であることは辞められるわけでもないので(笑)私は私の道を貫きます。

 


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