自分の死期が近づいた人達がする後悔とは一体どんなものなのでしょう?
オーストラリアで緩和ケアに携わった看護師の記事によると、
人が死ぬ前に一番後悔することは「自分が本当にやりたかったことをやっておけばよかった」
で、2番目は「あんなに一生懸命働かなくてよかった」だそうです。
一番分かりやすかったのでオーストラリアの記事を引用しましたが(私が調べた限り)他の国のリサーチでも同様の結果でした。
つまり世界中の人達が「自分が本当にやりたかったことをやらずに人生最後の日を迎え、そのことを一番後悔して死んでいく」ということです。
当たり前のことですが、自分の人生がいつ終わるかは誰にも分かりません。
わからないからこそ「明日でいいや」「来年でいいや」「将来いつかやればいいや」と後のばしを続けて、、、手遅れになってみて初めて、後のばしを続けて本当にやりたいことをしてこなかった自分を後悔するのです。
あなたが本当にやりたいことは何ですか?
自分が本当に人生をかけてやりたいことは? この問いに即答できる人はあまり多くないはずです。
今までの人生のどこかのタイミングで一度真剣に自分と向き合った人は、実はこの答(自分なりの答)を既に持っています。持っているからこそ人生の選択にブレがないのです。でも、どうやったら見つけることができるのでしょう?
一番簡単な方法は「人生でやりたい100のリスト」を作ることです。
詳しくはこちらのサイトでも記載されていますが、100どころか思いつく限り「やりたいこと」を書き出していきます。後々足したり・減らしたり・まとめたりという作業がありますので、Excel等のspreadsheetが使える方はツールを活用したほうが楽に作業が出来ると思います。
そして、この100のリストを初めて作成した人達に共通していることは
・最初の30個くらいの「やりたいこと」は現状抱えている不満の裏返しであることが多く、多くの場合、あなたが本当にやりたいことは含まれていない。
・本当にやりたいことは、現状不満を吐き出した後に出てくる最後の20個くらいになる。
という点です。
毎日残業続きのサラリーマンであれば「平日昼間から外でビールを飲む」、「1週間好きなことだけし続けて思う存分ダラダラする生活」や「1ヶ月間かけてずっと行きたかった海外をめぐる」というような内容が前半に出てくる可能性が高く、家事や子育てに追われる主婦であれば「旦那も子供も置いて1週間一人旅をしたい」というような内容になることが多いはずです。しかし、もし実際に「いつでも実行できる」状況になったとしたら…本当にそれが自分の人生の目標なのか?疑問に感じるのではないでしょうか。
誤解があるといけないのですが「前半に出てくるリストはあなたがやるべきことではない」と言いたいわけではありません。自分でやりたいと感じていることなので出来る限りやった方がいいのですが、恐らく「やってもあなたは心から満足しない」可能性が高いということをお伝えしたいのです。「やりたいことをやれた!」という充実感に包まれるのではなく、「あー すっきりしたー!」という爽快感を味わう類のリストだということです。
冒頭の人が死ぬ前にする一番の後悔でお伝えした「自分が本当にやりたいことをやっておけばよかった…」という後悔は、爽快感を伴うもの(不満の裏返し)ではなく、充実感を伴うもの(心からやりたいこと)を指しています。是非みなさまも100のリスト挑戦してみてはいかがでしょうか?