今年は一年の振り返りを公開しないでもいいかなーと思っていたのですが、
「自分用にメモを残す」のと「公開する前提で文章にする」のでは整理の粒度と深度がかなり違うことを思い起こして やはり公開することにしました。
というどうでもいい前置きはここまでにして、2019年の振り返り始めます。
今年のポイントは
- 仕事
- 健康
- 環境
- 魂の成長
- の4つで振り返っていきます。
ジェットコースターな一年間
まずは仕事から。
私にとっての2019年は、独立後の人生の
- 絶好調
- 絶不調
が両方やってくるという波乱万丈な1年でした。
詳細をだらだらと記載しても意味がないので割愛しますが、アップサイドもダウンサイドもここまで振れたのは、シンプルに「挑戦したから」です。
挑戦しないでほどほどに安定してるよりは、挑戦して大きく振れたほうが人生充実すると思うので、その意味でも「いい1年だったなー」と感じています。
「人生の最大の失敗は挑戦しないことである」
という言葉を胸に、来年も挑戦できる自分でありたいと思います。
小学生以来の手術
次に健康の話。
実は今年の10月に白内障の手術をしました。
終わってみれば手術自体は完全無痛で6分で終わるような簡単な手術だったのですが、40年ぶりくらいの手術で手術前はガクブル((((;゚Д゚))))
手術前後4週間自転車乗れなかったこと、手術後1ヶ月間はプール行けなかったことが地味に辛かったですが、「自分もついに手術を受けるような年齢になったんだなー」と人生の有限性を感じずにはいられない体験でした。
※補足:ちゃんと視力回復してます(๑•̀ㅂ•́)و✧
5年前にはなかったリモートワークが当たり前に
続けて環境の変化です。
この1年間で、私のようにフリーランスで生活している人たちはもちろんのこと、会社勤めの人たちの間でもリモートワークを活用する人が増えた気がします。
コワーキングを利用していても、フリーランスの人たちに混ざって一定数の会社勤めの人たちと遭遇するようになってきました。
求人サイトで「リモート可」で検索すると… 意外と色々な仕事の募集がゴロゴロでてくることにもびっくり!
世の中 いい方向に変わってきたなー と感じる1年でした。
この記事を読まれている方々の多くは「そうはいっても…現実問題として、リモートワークには解決しなきゃいけない課題がいっぱいあって大変なんだよ」という側にいると想像しますが、
「●●●や▲▲▲という課題があるから実施しない方がいい」と考えるか、
「●●●と▲▲▲という課題は、◯◯◯と△△△でなんとかなるかもしれないので推進していこう」と考えるのかは、
先に答え(気持ち)が決まっていて、論理構築をどちら側に向けるかだけの違いなので、後者を推進できる組織が日本国内に増えて欲しいなーと期待しています。新しくて小さい組織から広がっていって、古くて大きい組織が最後に合流する流れになるのかもしれませんが。
さて このリモートワークの流れ。自分に都合よく表現すると
「世の中がやっと追いついてきた!」
と言えなくはないのですが、(そんな大げさな話ではなくても)単純に
「世の中より先にこちら側の世界にいた」
という(ただそれだけの)事実が先行者メリットになっているはずなので、このメリットも今後の展開にうまく活かしていきたいです。
今年も良書と巡り合った一年でした
最後は自分の内面(魂)の成長の話。
(悩みの大きさにもよりますが)ほぼ全てのことは1ヶ月経っても同じことを悩むのは時間の無駄(自分の中に答えがないということ)だと思うので、「同じところをグルグルしてるなー」と感じたときには本屋に行って気になる本を手にとってみることにしています。
そして今年はいままで以上に多くの良書と出会った1年でした。
知性と情熱を注ぎ込んで本を執筆された著者にも、良書を紹介して下さった方々にも感謝です。
2019年に読んだコーチング関連の本
こうして振り返ってみると、過去のどの1年よりもコーチング系の本をたくさん読んだ1年でした。
といっても他の誰かのコーチングをしたくて読んだわけではなく、自分で自分をベストドライブしたかっただけで、気づいたら7冊も読んでました。
天才を殺す凡人(北野 唯我氏)
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強引にダイジェストすると
「かつてリーディングカンパニーとして業界を席巻した会社が、どんな経緯でイノベーションを起こせなくなっていくのか」
ということを物語形式で超わかりやすく説明している本です。
組織論をベースとしつつ、個々人の特性(スタイル)を天才・秀才・凡人の3パターンに分類して考えることで、ミクロ(人)とマクロ(組織全体)を解き明かしていく中で、自分自身の特性に気づくこともできる良書です。
また本書の中で語られる、
- 人間が抱えるほとんどの悩みは「自分でコントロール出来ないことを、無理やりコントロールしようとすること」から生まれている
- 人が一番思い悩む根本にあるものは「自分の才能をコントロールしようとすること」
といった解説も納得感が高く、組織マネージメントで悩んだ経験がある人達には深く刺さる内容だと思います。
ザ・コーチ(谷口 貴彦氏)
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「自分の人生の舵を、自分自身に取り戻す」方法について(こちらも物語形式で)書かれている本です。
「うぉー この本すげー!!!」と感動して、実際に手を動かそうとしてみると作業レベルに落とすには情報が足りないと感じましたが、
「(今はできてないけど)いつか必ず自分の人生を自分で設計できるようになりたい!」
という課題意識をもっている人にはめちゃめちゃ刺さる一冊だと思います。
本書には続編が2つ(ザ・コーチ2, ザ・コーチ3)でているので、本書を読んで残りの2冊も興味をもった方は続けて読んでみてもいいと思います。
「作業レベルに落とすには情報が足りない」という部分は、巻末のURLからPDFをダウンロード(無料)することで補間される仕組みになっています(うまいビジネスですね(笑))
私が2019年7月にFacebookに投稿した内容は、本書をベースに自分の人生を設計した内容です。
「この本は独立前の6年前に読みたかった💦」
と思うほど、個人的に感銘を受けた本です。
エニアグラムで分かる9つの性格(Tim McLean氏, 高岡 よし子氏)
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(直接お会いしたことがある方々は皆さんご存知だと思いますが)私は
- 数字大好き
- ロジック大好き
な典型的な左脳タイプです。
そのため(いわゆる)スピリチュアル系は基本的に得意ではありません。
そんな私が「これは凄い!」と絶賛するスピリチュアル系(じゃないかもしれませんが…)の本の1冊がこちらです。
エニアグラム自体は昔から何度も見聞きしたことがあるものの、
「言いたいことはわかるんだけど、実際あんまり当たってないよね」
と感じることが多かったのですが、本書を読んでエニアグラムに対する見方が180°変わりました。
それぞれのタイプ(タイプ1〜9)の解説が秀逸で、各タイプの解説を読んだだけで過去に知り合ってきた人たちが分類できるレベルでめちゃめちゃ人の特性を的確に捉えています。
※ただし全員が分類できるわけではなく「◯◯さんは確実にタイプ3!」のようにジャストミートする人が頭に浮かぶはずです
世の中には数多くのスピリチュアル系の書籍がありますが、私が本当の意味で人生に役立つと思うのは本書と「ストレングス・ファインダー」の2冊だけです。
※2019年に読んだ本ではありませんが「ストレングス・ファインダー」のリンクも張っておきます
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Factfullness(ハンス・ロスリング氏)
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私が紹介するまでもなく超がつくくらい有名な本ですが、やっぱり良書なので本書も紹介します。
1行でまとめると
「自分の中に存在する種々様々な認知バイアスに気付ければ、見える景色が大きく変わる」
という内容です。
SNSの普及によって
- 真偽が不確かな情報・匿名の偏った意見が超大量にばらまかれる
- その情報を(認知バイアスがかかった状態で)そのまま浴びてしまう
- 世界は必要以上に分断されていく
という現代社会の闇を的確にえぐった内容です。
この闇は(今後しばらくの間は)広がる方向にしか向かわないと思いますので、まだ読まれていない方は是非目を通されることをおすすめします。
Decision making 自分で決める(権藤 優希氏)
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精神論多めの本ですが、個人的に刺さりまくる内容が多い本です。
ごく一部の抜粋ですが、
- 「自信は後からついてくる、いま決めろ」
時間が欲しい人に限って「いまは時間がないからできない」という
お金が欲しい人に限って「いまはお金がないからできない」という
友達が欲しい人に限って「いまは友達がいないからできない」という
成長したいという人に限って「いまは未熟だからできない」という。
- 「For me思考はいますぐやめろ」
好きな人に自分から告白しない人は「傷つくのが怖い」から。
告白してうまくいくことよりも自分が傷つくことの方が大事だから。
告白する相手よりも自分のことの方がよっぽど大事だから。
自分のことしか考えてない人は、いつも自己満足
人に喜ばれているわけではないので、当然、成果も生まれない。
仮にあがり症で人前で話すのが怖かったとしても、人前で話すことで欲しい成果が手に入るなら何でもやれ
- 「考えたように生きなさい、さもないと、生きたように考えてしまう」
- 「自分の未来に責任をもて」
未来は「いま」
理想の未来を描くなら、今やってることがすべてだと知れ。
- 「世界征服」が目的のショッカーが、幼稚園のバスばかり襲う理由
人はどうしても「すぐやりやすいこと」をやってしまう
やりやすいことだけやって「やった気」になる
変えやすいところから変えて、変えたくない都合の悪いことは最後まで変えない。
いま「何をやらないこと」が効果的なのかを冷静に考えろ
うーん。刺さりまくりです。
人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている(ふろむだ氏)
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帯から想像してしまう「人生で楽してうまくいくライフハック」みたいな印象とはかなり違って、認知バイアスで生まれる歪んだ認識を解説している本。(一部ライフハック的な話もありますが)
目からウロコの話が多く登場する本です。
「わかる」ということは、行動が「かわる」ということ。
行動が変わっていないのであれば、それは、わかっていないということだ。
〜
我々は、より効率よく生きるために、コントロールしようとするのではない。
コントロールしたいから、コントロールしているのだ。
コントロール欲求は、食欲や、性欲や、睡眠欲と同じくらい基本的な欲求なのだ。
だから、我々にとってコントロールできないということは、恐ろしい苦痛であり、その苦痛を受け入れるぐらいなら、コントロールできるという幻想の中で生き続けた方が、よっぽどましなのだ。
「成功するかどうかはコントロールできない」という現実を直視するよりも、「成功するかどうかはコントロールできる」という幻想の中で生きた方が、はるかに幸せなのだ。
ただし、その幻想を見ている限り、逆に成功確率は下がっていく。
「すぐ『決めつける』バカ、まず『受け止める』知的な人」(安達 裕哉氏)
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本書も「思考の罠」について解説した本です。養老孟司氏の「バカの壁」の概念から解説し、「感情ヒューリスティック」などの正体にも触れつつ、
人とのコミュニケーションの中で
「自分の言葉はどのように届くのか」
「相手はどのように受け止める可能性があるのか」
を解説しています。
あらゆる人が「自分の見えている世界の中では」合理的な選択をしている
本当に厄介なのは「わからない」ではなく「わかりたくない」である
確証バイアスによる情報シャットアウトの正体こそがバカの本質
バカは正義を生み出す一方で、偏見を生み出す、諸刃の剣
イスラム原理主義とアメリカの戦いも「知りたくないことに耳を貸さない」人たちの間の争い
⇒ 対応策は「話を中学生でも分かるレベルに落とす」しかない
引用:本書から
こちらもかなりオススメの一冊です。
2019年に読んだ習慣化関連の本
今年に入ってから俄然興味をもちはじめた「習慣化」の本
書店に行くと「まずゴールを設定して、次にマイルストンを設計して、後は毎日そこに向かって1歩ずつ着実に♥」といった感じの
仰るとおりなんだけど、それができないから苦労してんだよ!
といいたくなるような習慣化の本で溢れていますが、そうじゃなくて毎日使い続けられるツールとしての習慣化の本が次の3冊です。
理想の人生をつくる習慣化大全(古川 武士氏)
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今まで目にしたことがある習慣化の本と大きく違うのが、習慣化の方法を
- 簡単にできること(行動レベル)〜めちゃめちゃ根が深いこと(本質レベル)や周りの環境に影響されることまで6つのレベルに分類して、
- 65個の習慣化テクニックに分解していること
です。
本書に書かれている
- 行動レベル
- 思考レベル
- 感情レベル
- ビリーフレベル
- 本質レベル
- 環境レベル
の習慣化の方法はかなり納得度が高く、何かを習慣化しようとして行き詰まったときのバイブルとして持ち歩きたい本。(私は持ち歩く用の「Kindle書籍」と、机に置いておく用の「紙の書籍」の2冊もっています)
3日坊主で後悔することが多い人には是非ともおすすめしたい一冊です!
A4 1枚で「いま、やるべきこと」に気づく なかづか日報(中司 祉岐氏)
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(私は本書を読まずに 直接この方のセミナーに参加してしまったのですが)本書は
A41枚の日報を毎日、朝5分・夜7分書くだけで目標への最短距離を進む
ことを意図しています。
この日報が効果的な理由が とてもシンプルで
- 「重要度が高いタスク」が「緊急度が高いタスク」に侵食されないように予め予定をブロックする
- 毎日どんなことにどれだけの時間をかけているのか見える化する
- 黙っていても続けられることはそもそも書く必要がない、「工夫しないと続かないこと」を「どうやったら続けられるか」試行錯誤するためのツールとして日報を使う(フォーマットは自分オリジナルで作成して、修正しつづける)
- 頭の中で暗算しきれていないことを文字にして書き出すことに意味がある
- 1週間分を並べて振り返ると見えてくることがある
- 1ヶ月分を並べて振り返ると、また違うことが見えてくる
という点が超納得。
1週間分(7枚)印刷して日報を毎日つけながら、
「あー ここはチェックリストの内容変えたほうがいいかもなー」と思ったら、翌週からのフォーマットを変更
「右側の項目は左側にもっていったほうが1日の流れ的にぴったりだな」と感じたら、そこも翌週からフォーマット変更しています。
そういえば著者に会いたくて有料のセミナーに参加したの6年ぶりだった!
本読むのもいいけど、やっぱり著者のセミナー行くのいいですね。
すぐやる人とやれない人の習慣(塚本 亮氏)
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上の2冊は めちゃめちゃ本質ついてるだけあって取り入れるのに時間がかかるのが難点ですが、本書は
流し読みすれば2時間くらいで読み切れるほどの分量
にも関わらず、
言われてみれば当たり前だけど自分ができていないポイントをうまくついている
という良書です。
タイトルにもなっている「すぐやる人」と「やれない人」の
- 思考の癖
- 自分の動かし方
- 周囲の動かし方
- 感情の整え方
- 体調の整え方
- 時間・目標管理の方法
- 行動の癖
について違いを解説しています。
個人的には1年〜数年に1回くらいチェックして、できてないところを補強するような使い方でいいと思いますが、一度は読む価値があると本だと思いますので、気になった方は目を通してみて下さい。
いよいよオリンピックの年になりました。
2020年がみなさまにとって過去の人生最高の1年になることを祈願しています!