SFの世界がついに現実に!イヤホンの最終形態がついに登場
1990年代くらいから(昭和生まれの私が)子供の頃に観ていたSFアニメに出てきたものが現実の世の中に普及していくようになりました。
携帯電話・3Dディスプレイ・スマートフォン・車の自動運転・ドローンなど1つ1つ挙げていくとキリがないくらい。 そんな流れのなかでも「なかなか出てこないなー」と感じていたものの1つが完全ワイヤレスのイヤホンでした。
連続利用時間、紛失防止、利用者への安全性(発熱による火傷など)あたりが実用化のネックなのかなという気がしつつも、きっと今の技術なら出来なくもないような?とうっすら感じていたのです。
※注:単なる感覚論です。この分野に詳しい訳では全くありません。
「右耳用と左耳用が物理的に完全独立したタイプのイヤホン。もちろん電池式ではなく充電式で、出来ればデザインも素敵なやつなんかが出てきたら、うっかり買っちゃうんだろうなー」 なんてことを考えるようになってからしばらく経ちましたが…
なんと!ついに!発売されました!!!
しかもケースもカッコいい! 生きてる間に手にすることができてよかった(。>﹏<。)
<EARINのスタッフレビュー動画>
では、早速EARINの体験レビューをお届けします。
Apple Watchと組み合わせると最強! ついにiPhoneをカバンの中へしまう時代が来た。
最初に感動したのがここです。 私はiPhone6とApple Watchを日常的に利用しているため、
- iPhoneの音楽はApple Watchから全て操作出来る
- メッセージやメール着信もAppleWatchで確認できる
- 天気予報もAppleWatchで確認できる
- 電話はApple Watchで受けることも出来る
- もちろん時間も日付も(気温や日没時間まで)AppleWatchでわかる
という便利な環境にいます。
ところが(カフェやファミレスでPC作業をすることが多いため)周りの人達の会話を遮断するためにイヤホンで音楽を流しっぱなしにするのですが、その音楽はiPhoneからケーブル式のイヤホンで聞いていました。
でも、あとbluetoothイヤホンさえ手に入れることができれば
「ついにiPhoneをカバンの中にしまうことが出来る!」
とずっと思っていたのです。
こちらの記事でも書きましたが、スマホはあまりにも便利すぎるので現代人の希少リソースである「時間」と「興味/関心」の両方が簡単に奪われてしまいます。だから、スマホにはなるべく触れたくなかったのです。
ところが…現実問題として気に入ったBluetoothイヤホンがなかなか見つかりませんでした。
基本的にはワイヤレスなのにケーブルがついてるものばかりなのです。
色々と理由があることは想像できるのですが、それであっても(そもそも論として)
「それじゃあWirelessじゃなくてWiredじゃん!」
という思いが頭のどっかにあり、あわせて元々bluetoothイヤホンはケーブル式(wired)と比較して音質が劣るということもあって結局iPhone付属の白いイヤホンを長いこと使っていました。
ところが、そんな私でもついに納得のbluetoothイヤホンが登場してくれました。
それが、完全ワイヤレス・超小型・超軽量イヤホンの「EARIN」です。 EARINを使い始めてまだ1週間経っていませんが、移動中も、仕事・食事中もスマホに邪魔されず(スマホを目につかない場所に置いて)快適な環境で過ごすことができています。
おかげさまでついに…
ダラダラとiPhoneを触り続けるという怠惰な生活から開放されました!
いや、アプリを片っ端から消去すればいいだけなんですけどね。 それを言っちゃーなので突っ込まないで下さい(笑)
EARINの体験レビューと詳細スペック
続けて、EARINの特徴をご紹介していきます。
イヤホンをつけて街を歩き、電車に乗ってみた感覚
使用感はiPhone純正のイヤホンつけているのとほとんど変わらないです。
違いは… 当たり前ですが「コードレスなこと」です。
ノイズキャンセリング機能はついていないので(純正イヤホンにもついていませんが)街のざわつきや、電車の走行音・アナウンス・周囲の乗客の声は普通に聞こえてきます。
実際に使用してみて気になったのは3点です。
- ケーブル(有線)型のイヤホンより音質が落ちる(気がする)
- 極々たまに、音が途切れる
- (完全に耳が密閉されているので)歩いている時に揺れが音として聞こえる
逆にいうと、この3点以外は気になりませんでした。
そして使いはじめるまでは「落としたらやばい!」と思っていたのですが、実際に使ってみたら ジョギングとか激しい運動しないかぎりは落ちないくらいしっかり固定される ことに驚きました。
その割に耳が痛くもならないのが、同封されているコンプライ社製フォーム(低反発ポリウレタン)の凄さだと思います。
EARINの音楽再生能力(音質)
上でも触れましたが、音にこだわりぬいている人でなければ 「確かに、言われてみれば音質ちょっと悪いかも?」 というレベルで高品質の音質です。
(元々Bluetoothを使ってるので)音途切れが発生するのも、低音と高音の再現力が多少落ちるのも、当たり前なんじゃないか?という個人的な考えも含めると、
「Bluetoothのくせに音質いいな」 というのが正直な感想です。
ペアリングの容易さ
初期設定の際のペアリングは要注意ですが(詳しくは後で解説します)、1度ペアリングをしてしまえば後は
充電カプセルに本体を格納する
⇒ 本体の電源が切れる(と同時に充電が始まる)
充電カプセルから本体を取り出す
⇒ 本体の電源が入る(同時にiPhoneとのペアリングが自動的に完了する)
という、めっちゃ簡単な仕組みです。
また専用アプリ(上の写真)をダウンロードすれば(しなくても使えますが)
- 左右の音量バランス調整
- 本体の残りバッテリー量の確認
- 低音強調(BASS BOOST)の設定
をすることもできます。
ただし、このアプリ(私だけかもしれませんが)やんちゃな動作をしますので、あまり頼り過ぎないほうがいいと思います (^_^;)
連続使用時間
3時間超えて実際に使う機会がなく最大連続使用時間はまだ分からないのですが、1時間半くらい音楽流しっぱなしでも使えています。 ただ仕組み的に、
- スマホと左イヤホンがBluetoothで接続されて
- 左イヤホンと右イヤホンがBluetooth接続される
という構造になっているためか、私のEARINは左イヤホンのほうがバッテリー消費が早いです。
公式にはそんなこと書いてないんですけどねー
私だけ特有のパターンかもしれませんので、話半分でお願いします!
充電のしやすさ
本体を充電カプセルに入れるだけで充電できます。
空っぽから満タンまでの充電時間は約70分。充電カプセルからは3回満充電することができます。
大体の人にとって、これだけ充電できれば日々の利用には十分なのではないかと思います。 ちなみに、充電カプセル自体もMicroUSBで充電できるのですが、こちらは約75分で空っぽの状態から満充電までいけます。
私のように外作業が多い方であっても(PCから電源取れますので)安心して利用できます。
EARINの詳細スペック
スペックに御興味がある方のために、詳細スペックも記載します。
- 本体重量/容量:各3.5g/直径14.5mmx高さ20.0mm
- 周波数特性:20〜20,000Hz
- 感度:105dB SPB±2dB
- インピーダンス(DC):25Ω
- 固定方法:コンプライ社製フォーム(+シリコン製スタビライザ)
- 連続使用時間:最大3時間(左耳だけの利用なら:最大11時間)
- 充電方法/時間:専用充電ケースに格納/約70分
- 充電カプセルの重量/容量:42g/直径21mmx高さ95mm
- 充電カプセルの充電方法/時間:MicroUSB充電/75分
- 充電カプセルから本体への最大チャージ回数:3回/カプセル1回充電あたり
- 本体/充電カプセルのカラー:黒のみ/シルバーのみ
- 保証期間:1年間
EARINの残念なところ
いいところばかり書いても仕方がないので、残念だったポイントも正直に記載します。
本体のデザイン性
最初に残念だと感じたポイントは本体の色・デザインが選べないことです。
プロトタイプ・プロダクトなのでユニバーサルデザインになるのは当然なのですが、もうちょっと遊び心があってもいいのにな、と思います。
連続使用時間
そして次に残念なのはやはり連続使用時間です。
通勤時間の間だけ電池が持ってくれればいいサラリーマン生活をしていたならば気にならなかったと思いますが、カフェを渡り歩くノマドワークが中心の私にとっては、充電している間は音楽が聞けなくなるのは残念です。
(「70分で充電できるのでそのくらい我慢しろよ!」という話もあるのですが(^_^;))
音量調整・曲選択の機能
これらの機能を省いたからこそ、ここまで小型軽量化されていることは重々わかっています!
わかっているのですが… やっぱりあったらいいじゃないですか!(笑)
私はApple Watch使っているので音量調整も曲選択も(プレイリストの選択ですらも)Apple Watch側で出来てしまうのですが、「Apple Watch持ってなかったらどーするんだろう?」と思うと欲しい機能ではあります。
マイク機能
私は音声ミーティングや電話をほとんどしない人間なので、マイク機能がなくても全く困らないのですが(電話がかかってきてもApple Watchで着信きてることはわかるので、iPhone取り出して応答出来ますし)、緊急電話に応対しなければいけない立場の人はマイクの機能のために、結局EARINを購入したとしてもiPhoneの呪縛からは逃げられなくなります。(そもそも逃げたいと思っていなければ何の問題もないのですがw)
近いうちに実現されそうなものから、当分無理そうなものまでありますが、これらが今回EARINを実際に使ってみて「ここは残念だな」と思ったところです。
さて続いて、EARINの設定方法を解説してきます。
EARINの設定方法
1度設定してしまえば後はとっても簡単なEARINですが、初期設定でハマるとかなり苦労します。(私はハマりまくってメーカーサポートとのやりとりを繰り返しました (^_^;))
公式サイトにはざっくりとしか設定方法が書かれていませんが、必ず以下の順番で設定しましょう。(これを間違えると使えなくなります)
EARINの初期設定の方法
① 充電カプセルにEARIN本体(左も右も)を入れる (カプセル側面が赤く点灯します)
② その状態のまま、充電カプセルもMicroUSBで充電する (MicroUSB口の近くが赤く点灯します)
③ 2時間経たずに充電カプセル側も本体側も充電完了します (カプセル側面のランプは消灯、MicroUSB口の近くは緑色に点灯します)
④ 充電カプセルからMicroUSBケーブルを外します
⑤ 充電カプセルから本体(左も右も)を取り出します
⑥ iPhoneのBluetoothを入にする(最初から入になっていても問題ありません)
⑦ “EARIN L”というデバイスが見つかったらタップする (しばらくすると接続されます)
⑧ 接続完了後にiPhoneのミュージックで音楽を流すと…
EARIN(左と右の両側から)音楽が聞こえてきます!(来るはずですw)
EARIN専用アプリの設定方法
先にEARINとiPhoneの接続が完了した状態で、
① AppStoreから”earin”というアプリをダウンロードしましょう
② 初回起動時にSERIAL NUMBERの入力を求められますので (充電カプセルの裏側に書かれた)数字を入力します
③ SERIAL NUMBERの入力後にアプリが自動サーチを開始します
④(見つかる順番はその時によって違いますが)本体(左)と本体(右)が見つかった時点で、残りバッテリー量が表示されます。
⑤ 低音を強調した音質にしたい場合には、下にある「BASS BOOSTボタン」をタップすることで、モードを切り替えることができます(青色がONです。OFFにすると青が消えるようになっています)。
⑥ BALANCEと書かれた部分を左右に動かすことで、本体左側・右側の音量バランスを調整することも出来ます。(特に違和感を感じなければ標準の”0”のままでいいと思います)
なぜこんな簡単な設定方法を解説しているかというと…
先にEARINアプリと本体のペアリング設定をしてしまうと、iPhoneと本体とのペアリングができなくなることがあるからです(私のiPhoneと友人のiPhoneではこの現象がおこりました)
理由はさっぱりわかりませんし、サポートセンターの人も教えてくれませんでしたが、試行錯誤した結果ここに気づいて無事に接続出来るようになりました (^_^;)
EARINを複数デバイスで使用するときの注意点
EARINを複数の端末で利用したい場合(スマホとタブレット、複数人で共有するなど)には、必ず利用しない端末からBluetoothの登録解除が必要です。(1つのデバイスとしかペアリングできません)
PCでも使える?
はい。私は使えてます。
正確には「対応している」とは公式サイトには書かれていないのですが、Macbook Air 13-inch (early 2014) / OS X Yosemite 10.10.5 では接続して問題なく使えています。
ただし、、音の途切れが若干多い気もします。 公式にはサポートされていないはずなので、自己責任で判断して下さいね。
EARINのオススメ度
新しいもの好きな方、ガジェット大好きな方は、確実に即買いだと思います!(Apple Watchをお持ちの方であればEARINの魅力は更に倍増します)
即買いをオススメする理由は… 色々なネットショップを見ていて、「在庫切れ」のショップがそれなりにあることに気づいたからです。(公式ページにも”limitted stock”(在庫わずか)と書かれているくらいです) もしかすると生産中止というオチもありえますし、(実際に使ってみて粗悪品ではないことは確認していますので)購入して大失敗というオチはそうそうないと思います。(※注:あくまでも個人的な意見です)
一方で、そこまで新しいもの好きではない方は、周りに使用者が増えるまでは待つのが正解だと思います。
理由は結構いいお値段するからです (^_^;)
多くの人達が使うようになったら、もしかすると廉価版が出るかもしれません!(←こちらも、あくまでも個人的な意見です)
ちなみに、この記事を書いている時間(2016年4月4日の19時半)で確認したところ、楽天市場が最安値(価格.comの最安値と同じ価格で送料無料)を出していましたが、価格は絶えず変動しますので最新価格を必ず確認して下さいね。
【補足】公式サイトからも注文出来るようになっているのですが、なぜか日本からは注文することが出来ません(^_^;) ※下記の画像
(ご丁寧に”No shipping to Japan, Russia, Turkmenistan”と記載されています)