全く料理をしたことがない独身男性はここから
家庭を持たれている方は「奥さまから教わる」という方法がありますが、独身男性は自分でスキルアップするしかありません。
金銭的・時間的に余裕がある方は料理教室に通う方法もあります。私は料理教室通った経験がないのでメリット・デメリットがリアルには分からないのですが、料理教室に通っている友人の話では「基本的な部分から教われること」と「料理を志す男性仲間と知り合える」ことが大きなメリットのようです。都市圏にお住まいの方であれば男性向けの料理教室は比較的簡単に見つけることが出来るはずですのでリサーチしてみて下さいね。
料理教室を使わない場合。いきなりテレビの料理番組を見ても絶対に続きません。今まで料理をしたことがない人が真似するにはレベルが高過ぎる(解説して欲しい部分が解説されていない)のです。
そこでもっともっとレベルを下げて、一番低いハードルから挑戦していきましょう。(以下の記事は、既に出来る部分まではパスして頂いて大丈夫です(*^_^*))
まずは自宅で食べる習慣を(初めの一歩)
一番最初のハードルは無茶苦茶低く設定してみました(笑)
それは「コンビニで調理不要な食材を購入して家で食べる」ことです。いまはコンビニでも「3連絹豆腐」「納豆3パック」「漬物」「1人分サラダ」が100円から簡単に手に入る時代です。
最初の一歩は、夜ご飯を「調理しなくていいコンビニ食材」で済ますことです。ただしコンビニで売られている(とっても美味しそうな)「おにぎり」「弁当」「スナック類」などは、この後の「自炊」に全くつながらないので避けて下さい。
「ヘルシーなものを買ってきて家で食べる」が最初の一歩です。
【補足】柚子胡椒(フンドーキン製が圧倒的に美味しいです)を冷蔵庫に入れておくと、醤油に含まれる塩分もカット出来ますし、鰹節・生姜・刻みネギなどの薬味も不要になるので便利です!
超簡単料理に挑戦しましょう(次の一歩)
料理をする人からすると「料理」というカテゴリーにすら入れてもらえないレベルですが、それでも「全く料理をしないよりは100倍凄い」のが、やきそば・炊き込みご飯・カレーといった超簡単炭水化物満載料理です。
この中で一番簡単なのは「炊き込みご飯の素」を入れて白米と一緒に炊くだけの「炊き込みご飯」です。
炊き込みご飯とインスタントお味噌汁の素・缶詰1個があれば、それだけでプチ食事になりますので、一度も料理をしたことがないという方はまずはここからスタートするのがオススメです。炊き込みご飯の素を使った場合には失敗する確率は1%以下です。苦手意識がある方はここから挑戦してみましょう。
次に手がかからないのは焼きそばです。豚バラ肉を少量入れたほうが美味しくなりますが、基本的には野菜を多めにすることで不足しがちな野菜を多く摂取することが出来ます。いまはスーパー・コンビニで「野菜炒め用の1人分野菜」が100円ちょっとで入手出来ますので、食材の購入もめいっぱい手抜きが出来ます(*^_^*)
焼きそばを作る際には、① 最初に肉を炒めて(豚バラであれば油は小さじ1杯程度で大丈夫です)完全に炒め終わる前に皿に一度退避させて、② そのまま野菜を炒めて(硬いやつから順番に入れていきましょう。もやしが入っているタイプであればもやしは一番最後に入れて30秒以内で炒めるのをやめて、野菜全てを肉と同じお皿に退避させます)、③ソバを(規定量の水を加えて)ほぐします。水が少なくなったら肉と野菜をフライパン/鍋に戻してソバと手早く混ぜあわせ、間髪入れずにソースの素(同封されている粉末のもの)を加えてソースが均一になるように混ぜあわせれば完成です。肉と野菜を退避したお皿に盛り付ければ洗い物の数を減らすことが出来ます!
初めての人でもそれなりの味になりますが、肉と野菜の火加減を確認しながら食べると、次回の投入・退避タイミングを調整出来るようになります。
具体的には「麺が柔らかすぎた/硬すぎたのは何でだろう?」「野菜の種類によって、炒めすぎてしなしなになってしまったもの、硬すぎるものが出たのはなぜだろう?」と振り返ることで、次回の投入タイミングを調整出来るということです。
最後に、らくちん料理の割に「炊き込みご飯」・「焼きそば」と比較してちょっとだけ手間がかかるのがカレーです。私は自作カレーの時には肉は一切入れない派(ルーに脂質が十分入っているため)ですが、お好みで豚・鶏(骨付きも美味しいですし、ササミもヘルシーでおいしいです)を入れてもいいと思います。
カレーの場合には、極論すると煮込めば煮込むほどおいしくなります(ただし鍋の底が焦げ付かないように弱火にして、10分に1回はかき混ぜましょう。それでも焦げ付きが出る場合には「水が足りない」といういうことですので調整してみて下さい)。そして2, 3時間弱火で煮込めば(野菜が原型を留めなくなれば)誰が作ってもおいしいカレーに仕上がります(*^_^*)
初心者がカレーで注意した方がいいポイントは
焼きそばと同様に、最初に肉を炒めて(油は焼きそばの4倍くらい入れましょう)次に野菜を炒めます。カレーの場合には退避させる必要はありませんので、肉を炒めたら野菜を追加して、両方炒め終わったらそのまま鍋に水を加えて強火で沸騰させます。その後カレーのルー(市販のもので手抜きしましょう(笑)辛口と甘口の2種類のルーを混ぜるとブレンドされて皿においしくなるようです)を投入して弱火にしますが、投入したままほっておくとルーが固まって大惨事になりますのでw、お玉の上に投入して菜箸で溶かしながら鍋に加えていくほうがいいです(慣れてきたら固形のルーがなくなるまでお玉でかき回すという荒業でも大丈夫です)。
正直この段階であっても(焼きそば・カレーしか作れなくても)、素人が手間暇かけて作った焼きそば・カレーはそれなりのレベルになりますので、将来お子さんから「お父さんの得意料理」に認定してもらえる可能性はあります。
でも将来の奥さまからの評価はもらえないはずです。理由は「簡単すぎるから」です(笑)炊き込みご飯・焼きそば・カレーを何度か経験したら次のステージにステップアップしましょう。
安い・調理しやすい・日持ちする食材はこれ
次に簡単なのは「切って盛りつけるだけの生野菜」と「鍋」です。
どちらであっても(1回分がパックされたものを購入しない場合には)1回で全ての食材を使い切るのは困難ですので、このレベルでは安くて、調理も簡単で、日持ちもする食材を知っておく必要があります。
【冷蔵庫で1週間は耐えてくれる安い食材】
トマト・キュウリ・キャベツ(ただしカットしてないもの)・きのこ類(しいたけ・しめじ・まいたけ・エリンギ)
【冬場の風通しのよい屋外なら1週間以上耐えてくれる食材】
白菜(水分を飛ばすために新聞紙にくるんでからコンビニビニールに入れて、洗濯モノをかけるフックにかけておくだけで1週間は余裕でもちます)※ただし直射日光が当たらないようにして下さい
【安売りの時に大人買いして100gずつラップ冷凍しておくと便利な食材】
豚バラ肉(その他の肉も同様に冷凍保存できます)
また「生野菜」「鍋」というジャンルからは外れますが、常温保存できる長持ち食材として
【常温で2週間は耐えてくれる安い食材】
玉ねぎ・じゃがいも・泥付きゴボウ
もあります。
週に2回料理をするようになれば、これらの野菜を保存しておくことで食費を更に落とすことが出来ます(食材はまとめ買いした方が単価が下がります)。
自炊習慣の最初の一歩は鍋!
理由は…鍋の素を買ってしまえば食材を切るだけで終わる超お手軽料理だからです(笑)
これほど簡単で栄養バランスがいいものはありません。しかも夜ご飯に鍋を自作する場合には、野菜を多めにして白米(炭水化物)を一切取らない「夜だけ炭水化物ダイエット」というお手軽なダイエットまで出来てしまいます。しかも温野菜なので生野菜よりも多くの野菜を摂取することが出来ます。鍋であれば普段口にすることが少ないきのこ類もまとめて取れますね。
しかも鍋の素を使ってしまえば(創味シャンタンDX(以前は味覇と呼ばれていました)使って自分で味付けする手もあるのですが、鍋の素の方が(スーパーで300円以下で購入できますので)もっと楽ですw)味付けをかえれば毎日鍋にしても飽きが来ません!
このように鍋は、コスパ・栄養バランス・ダイエット効果・継続性の全ての面からオススメできる料理です。生野菜と合わせて自作出来るようにしておくと自炊率を大幅に増やせますよ。
クックパッドで「ツクレポ」が多い料理
ここまで来たら「食材をカットすること」「簡単な調理」には全く抵抗がなくなっているはずですので、次に挑戦して頂きたいのはクックパッドで「つくレポ」が多い料理です。
「つくレポ」というのは、投稿された料理を「私も作ってみました!」というレポートのことで「つくレポが多い料理=人気料理」です。多くの人が作ってみて美味しいと感じた時だけ「つくレポ」される構造になっているためです。
ただし、つくレポの数でソートするためには「クックパッド有料会員」にならなければいけません。私は有料会員になりたくなかったので、Google検索で「(食材名) クックパッド」と入力して出てくるクックパッドのレシピをクリックしては「つくレポ」の数を確認するという面倒くさい作業をしていた時期もありますが、
- 素直に「有料会員登録」をする方法
- クックパッドの厳選レシピ本を購入する方法
(私はこちらを選びました)
もありますので、参考にしてみて下さいね。
そして初心者の方に「つくレポ」数の他にも注意して頂きたいのは、
① 一般的に、「煮込み物」>「揚げ物」>「炒め物」
の順で時間と手間がかかる(左側ほど時間がかかる)という法則。
※この順番にならないものもあるので、あくまでも「一般論」として捉えて下さい
② 揚げ物は、油の後処理が面倒くさい。
(調理後の油を流しに流してしまうと排水管が詰まりやすくなるので、油を固めて廃棄しやすくするツール(スーパーで普通に売ってます)が必要になります)。それが面倒であれば、一人暮らしで揚げ物をした時には「連続して別の揚げ物も作ってしまう」という強引な技で残る油量を減らす人もいます(はい。それは私です(笑))。
という点です。
他にも細かいことはいっぱいありますが、実際に「自分で作って食べてみたい!」と思った料理を通して学んだほうが効率がいいので、クックパッドなどを活用しながら得意料理をどんどん増やしていきましょう!
>>次回は「弁当男子のススメ」をご紹介します